Mobile Agent Facilities on JavaTM Language Environment
MOBA
last-modified: Dec 4, 2003
[Japanese] [English (not available yet)]
Here http://www.shudo.net/moba/index-j.html
MOBAは JavaTMスレッドの永続化, 移送システムです。
実行主体であるスレッドを
- 実行中の状態を保ったまま
- ネットワークをまたいで
- 異なるプラットフォーム間、異なるJava仮想マシン間で
- メソッド呼び出しひとつで、または、外部からの指示ひとつで
移動させることができます。
また、要素技術であるスレッド外部化を利用して、実行中のス
レッドを保存、また、復帰して実行を継続できます。
- 移動エージェントの記述
- スレッド移送や外部化による、プログラムの耐故障性向上
- 負荷分散
移動エージェント
移動可能なスレッドを移動エージェントとみなします。
Javaのプログラムで可能なことは何でもできます。
移動エージェントの記述を可能にする他のライブラリ
(
Voyager,
Aglets Software Development Kit,
Odyssey,
Kafka
)
では、移動先で実行を継続することができません。移動先では
システムや利用者が指定したメソッドが呼び出されます。その
ため、利用者はローカルに動作するプログラムとは異なる作法
で、移動することを意識してプログラムを書く必要があります。
メソッド呼び出しひとつで、移動、移動先での実行の継続が可能です。
利用者はローカルなプログラムとの差をほとんど意識する必要がありません。
また、クラスの定義はスレッドの生成元マシンからロードされるので
- 移動先にクラス定義 (クラスファイル) をインストールしておく必要がありません。
- 期待しない定義が移動先マシンのディスクからロードされてしまうことは起こりません。
耐故障性向上
長期間動作するプログラムでは、不慮の事故で計算結果を失うことがないよう
に、計算途中の状態をファイルなどに保存する仕掛けを用意することが一般的
です。スレッド外部化で、実行中の状態の保存が可能です。プログラマは、非
本質的な部分に労力を割く必要がなくなります。
負荷分散
スレッドを、負荷の軽いマシンや、より高い能力を持つマシン
に移動させることができます。また、スレッド群のマシン群へ
の分散を動的に調整して、マシン群全体の負荷分散を図ったり、
スレッド群の round trip time を調整したりできます。
MOBA が提供するのは負荷分散の mechanism です。
policy は提供していません。利用者に委ねられています。
をサポートしています。Windows での利用も可能かもしれませんが、
UNIX用のMakefileしか用意していません。
次の環境での動作を確認しています。
- Linux, JDK 1.1.8v3, JDK 1.1.7, JDK 1.1.3
- SunOS 5.5.1, JDK 1.1.5
配布ページはこちらです。
- インストール手順
- 必要なもの、インストール手順を示します。
- チュートリアル
- 実際にシステムを利用しつつ使い方を知ることができます。
- ユーザガイド
- 利用法を説明します。
- API ドキュメント
- javadoc で生成したものです。
- 余談
- 開発の動機, native methods, デバッグについて, ...
MOBA関連
- 血と汗と涙など体液の結晶であるところのChangeLog
- 研究会発表の予稿 - Java言語環境におけるスレッド移送手法と移動エージェントへの応用 (Apr 13, 1998)
PSファイル(434KB, 8pages), gzipped PSファイル(118KB)
- スライド - Javaスレッドの永続化、移送と移動エージェントへの応用 (May 5, 1998)
MagicPoint形式(9KB, 22pages), gzipped PSファイル(36KB)
- 修論 - Java言語環境におけるスレッド移送 (Feb 6, 1998)
gzipped PSファイル(122KB, 66pages)
- 修論のダイジェスト (Feb 10, 1998)
PSファイル(127KB, 2pages), gzipped PSファイル(27KB)
- ゼミ資料 (Oct 8, 1997)
PSファイル(158KB), gzipped PSファイル(37KB)
移動エージェントの記述が可能なライブラリ
移動エージェント全般
- Object Management Group(OMG), Mobile Agent Facility(MAF)
Back to
Copyright 1996,1997,1998,2003 首藤 一幸
<shudoh at muraoka.info.waseda.ac.jp>