技術の輸入屋全体に公開
2007年05月28日00:46
ソフトウェア・サービスの業界では「米国の波が○年遅れて日本に来る」なんてことが言われてきた。そこで、米国でウケたものをいち早く国内に紹介・導入することで、先行者利益を得たり、第一人者づらができたりする。

しかし紹介・導入だけでうまい汁を吸おうという姿勢は、揶揄されて「輸入屋」と呼ばれたりする。

僕自身、輸入屋と呼ばれたとしたら心外だし、揶揄する気持ちもわかる。けど、そんなことはどうでもよくて...
輸入屋は、国内の技術、つまり国内経済に対抗しかねない姿勢かもしれない、と思い至った。

IT 方面の情報はどうしても米国から世界への流れが強いので、国内の対抗技術は苦戦する。また、輸入屋の姿勢は、その流れを追認し強化するというものでもある。

反論としては、輸入技術の周辺で経済活動が活性化, 輸入技術の上での戦いに早くから備えられる, ... などがあるだろうか。

この論は鵜のみにしなくていい。けど、どういう立場に立つにせよ、こういうことを考えて行動して欲しい。特にメディアの人達や露出の多い人達。

技術フェチ日記 2007/5/27
http://www.shudo.net/diary/2007may.html#20070527
より。

コメント

kaki2007年05月28日 00:57
この日記、明日の社内SNSに引用させていただきます。^^)
NICO2007年05月28日 02:13
僕も輸入屋の口車にのっかっていた一人では
ありました…かつての UNIX 界隈は本当に
そういうのが多かったし。

そもそも技術自体には国境は関係ないですよね。
インターネットが普及した現代は特に。

でもビジネスには国境は存在する。
だから輸入屋は本質的にビジネスに立脚した存在だと
思います、僕は。当事者が自覚しているか否かに関わらず。
したがって輸入屋に価値があるのか否かは
受け取る側が判断するべきだと思うのですがね…
kibayos2007年05月28日 06:04
これは問題ですね。

輸入屋という表現は別として、こういう道が出来てしまって、その道が正しいと(みんな)思ってしまっていることが問題です。

いろんなケースがあるんですが、
企業内において新しいサービスを提供する際に、チャレンジングな要素があるとそれを解決してくれるプロダクトを海外から探します。これが常態化し、そういう専門部署が出来上がります。誰も見つけていないプロダクトやベンチャーをいち早く見つけ出すとかなりの手柄になります。後は資本にものを言わせて、独占的契約を結んでしまう...
筋の悪いベンチャーに引っかかると、逃げられてエライ目に遭うので現地の目利きも必要です。
日本の名の知れた企業が必ずと言っていいほどシリコンバレーにブランチを持っているのはこのためでもあります。
SIにおいても同様で、DBMS, ERP 最近は SaaS, SOA関連とすべて外国製で占められています。
例えば、Oracle, SAP技術者は、プロダクト特有の技術を持つことにより他の技術者から優遇されるということになります。プロダクトのみならず技術者まで囲われているのはつらい話です。

こういったことが常態化し、道がもう出来上がってしまっているのです。
フットワークの悪い大企業がこのパイプをより太いものにしています。
シリコンバレーの質の悪いベンチャーに資金を提供し、一人前になるよう育成したりと、VCとしての機能を果たしているのは皮肉な話です。例えばOracleというまったく技術力のない会社を今日までしたのは、新日鉄です。国内のソフトウェア技術育成の立場から見ると、日本の大企業は一体何をしているかと思います。

過去から学ぶことはいろいろあります。例えばこの2つのことができておればどうだったでしょう。
・技術の進化によってもたらされる次の波を予見する。
・そのための武器を自作する。

昔の例で言えば、RDB。Oracleが主流になる前に、パソコン少年はすでにRDBで遊んでいました。ビジネスで重要になることも知っていたはずです。
最近の例ではファイアウォールがあります。ネットワークに詳しい人たちは技術とその重要性を察知していたはずです。
「武器を自作する」と書きましたが、この「自作する」ところが大切です。自作することにより、次の正のスパイラルが得れます。
・技術そのものを担保できる。
・人材を担保できる。
・機能アップが容易になる。
・次の技術の予見につながる。

これをしなかったばかりにどれだけ後塵をあびることになったかは言うまでもありません。

結論は単純で、常識を常識でなくすことです。
もっと国内に目を向けて、ソフトウェア技術者を一から育成するくらいの気概で未来に望むべきです。
それと、国内のテクノロジーベンチャーの萌芽(シュドウさんとこしかり)にも目を向けることが必要かと思います。
おくかずほ@ちば県民2007年05月28日 07:20
興味深く読ませていただきました。
この問題については、私は、何がユーザーの利益になるかという点が気になります。そういう意味では、海外でさっさと事例を積み上げて、保守的な国内ユーザーにアピールするという戦略は有効なのかなという印象を感じざるを得ません。
海外の技術であるというだけで礼賛するような輸入屋は、私も大嫌いですが。
sammy2007年05月28日 07:55
国内ベンダー・メーカーの上位職制にYengineerが多いと言う事、国内ベンダー・メーカーが海外ユーザーの使用とサポートに積極的でないと言う事などが背景にあると思います。
つまり、内作してWorldWideへ展開するより、ライセンスしてローカライズした方がお得と言う計算ですね。
結果的にEngineerが育たなくなり、海外に頼らざるを得なくなると言う図式ではないでしょうか。
kibayos2007年05月28日 09:32
Yengineer、言えてますね。>sammyさん

自作、内作と書くと、技術者を秘密の部屋に隔離してやらせるイメージがあるので、ちょっと補足します。ここではバーチャルカンパニーの体制を前提としています。
多様性が求められるため、すべてを自作するのは無理があります。
ソフトウェアを構築する際にライブラリがポイントになるよう、信頼できるパートナーをたくさん持つとそれは将来において力になります。
パートナーに対して技術の流出を決まり文句のように口にする管理職がいますが、これは必要な技術を持っていない日本の企業が言うことではありません。むしろ、オープンに近い体制を組むことによって、入ってくる技術の方が多いでしょう。
海外のベンチャーとやり取りすると、こちらの意図が通じなかったり、契約を盾に必要な機能アップをしてくれなかったり、核の技術者がもういなかったりと、コストがかかって仕方ありません。
地産地消という言葉がありますが、周囲に目を向けた方がよいと思います。

逆にパートナーとなるベンチャーの方にもメリットがあります。
シリコンバレーの場合はとんがったモノを作って上場してMSに吸収されてたらゴールなんですが、日本の場合は違います。事業を持続させないといけません。ベンチャーの持っている技術はそのベンチャーの事業の枠を越えてつぶしが利く場合が多いです。例えばセキュリティのプロダクトを持っているベンチャーはセキュリティ技術全般についてよく知っていますし、簡単な部品ならすぐに自作する能力も備えています。資本を持っている企業がこのような能力を活用することで、優秀なベンチャーが生き残る確率も高くなります。

それともう一点ですが、技術のキャッチアップにおいて、もっと大学を利用すべきです。
共同研究を仕掛けるのもよいですし、これといった人材を半留学で出すのもよいと思います。
要するコストは微々たるものです。
まえG2007年05月28日 09:42
んー、どうなんでしょう。

まず「輸入屋」って別に悪いことではないと思う。輸入業は、立派に日本経済に貢献する産業ですよ。日本で雇用するし、日本の消費者が求める製品を提供するんだから。そもそも貿易ってのは得意な製品を不得意な製品と交換して利益を得ることですから、輸出が多ければ良いってもんではないです。

次に、パッケージソフトについて日本に比較優位がないのは指標をみれば明らかですが、輸出を試みるのが間違いってことはないです。儲かるならばどんどん輸出すればよい。間違いなのは「政府が(貿易障壁とか補助金とかで)特定の産業を保護する」計画経済的なやり方です。これは資源の無駄になる可能性が高い。

また、「日本発の技術」が重要かどうかですが、日本発の技術でないと儲からないなら、儲けるためには頑張る必要があるでしょうね。他の国の技術でも儲かる手段があるなら、別に問題じゃないでしょう。

さらにぶっちゃければ、比較優位(wikipediaご参照)の考え方からすれば、日本のどの産業が盛んになろうと滅びようと、日本全体から見れば全く大した問題じゃないです。もし「この産業は日本でやっても儲からない」と思うなら、国がどう言おうと他の商売を始めた方が個人的にも日本全体にも得。

要するに、競争がちゃんと働く市場なら、個々の参加者が最も自分の得になるように行動すると、全体にとっても最適になる、という分散的で効率的な資源配分システムが市場経済のうれしい点ですから、「日本のため」とか「日本のIT産業のため」とか余計なことを考えずに、一番もうかるように行動するのが結局は日本のためです。(自分が儲かるために自分の技術を広めて、というのももちろんアリですし、外国の技術を輸入した方が儲かるならそれもアリです。)
kibayos2007年05月28日 09:51
まえGさん

自分の書き方だと海外ソフト廃止運動のように聞こえますが、そうではなく、この文脈は、国内技術に対する過少評価だ思います。
kibayos2007年05月28日 17:47
議論を止めてしまうとよくないですね。

比較優位がないと判断された結果が今日の姿だと思っています。
ソフトウェアにおける国内技術は過少評価され、弱体化が進む。結果、ソフトウェア産業が滅びるかもしれません。
市場経済の視点から見て、これは問題のない姿なのだろうか?

もちろん、自分は問題が大きいと思っていますが、まだうまく説明できません。
まえG2007年05月28日 20:38
yosさん:

>比較優位がないと判断された結果が今日の姿だと思っています。
>ソフトウェアにおける国内技術は過少評価され、弱体化が進む。結果、ソフトウェア産業が滅びるかもしれません。

「過少」というのは何と比べたときでしょうか。
本当の実力より過小評価されているということでしょうか?
日本のソフトウェア産業が比較優位でないのは確かだと思いますが。
http://it.jeita.or.jp/statistics/software/2000/4.html

比較優位の考え方だと、たとえ日本のソフトウェア産業の(絶対的な)生産性がアメリカやインドより優っていても、他の産業(たとえば自動車工業)がそれ以上に優っていれば、ソフトウェア産業が比較劣位になってしまいます。

もちろん、貿易しにくいサービス(受注ソフトとか)については、比較優位はあまり関係ないのですけど。(日本のソフトウェア製作のほとんどが受注・内製ソフト
http://www.jisa.or.jp/statistics/download/dotai200703.pdf
で、貿易しやすいパッケージソフトは輸入がほとんどなのは、そういうことじゃないでしょうか。)

>市場経済の視点から見て、これは問題のない姿なのだろうか?

まあ、特に問題はないんじゃないかと思いますが…
youki2007年05月28日 21:38
揶揄だということは分かっていながら言うのですが、
技術の輸入屋という発想が島国根性だとおもいます。

グローバルにつながったこの業界のなかで、プログラマや
エンジニアの絶対数が少ないこの国が輸入超過にならない
ほうがおかしい。

それと、英語をよめない人多数という特殊な国なので「輸入屋」
つまり日本語解説者が重宝されるという事情もあります。
自分以外に詳しい人がいないようだから、しょうがなく
XYZ 技術の解説を引き受けるなんてことは良くあるでしょう。

それをゲスに解釈すれば「輸入屋」なんでしょうな。

輸出屋をやろうとしても、ドキュメントが日本語だけで、
コメントも日本語だしクラス名にもスペルミス多数なんて
ことを経験したことがある人はどれくらいでしょうか..

僕は、輸入するのはおおいに結構だけど、日本国内での
元気な人たちのエフォートも同じ程度に盛り上げるべきだと
おもいます。
「横つながり」とか「コミュニティ醸成」といったことを
大事にすればいいとおもう。

問題なのは国内活動無視の輸入屋だよね。でも日本語解説
という面倒な仕事を引き受けてくれているわけだから、貴重な
仕事じゃないですか。
kibayos2007年05月28日 23:12
まえGさん:

確認ですが、まえGさんのコメントは貿易におけるソフトウェアプロダクトの輸出入に限定されるのでしょうか?
受注ソフトや内製についてはそう影響しないと書かれているのでそう思いました。
ところで私が懸念している過少評価というのは、なんとなく欧米優位なイメージです。これによってソフトウェア産業が萎縮してしまうことです。
ソフトプロダクトに関する貿易については、実は半分あきらめています。

比較優位の話で気になったのは、産業構造が非ソフトウェアに完全にシフトしてしまわないか、ということです。
内製といっても無理やり海外製プロダクトを使う場面も見てきて、影響は少なからずあると思っています。
「日本はソフトやってもダメなんでソフト以外のことをやろう」といったことがたとえイメージとしてもまかり通らないことを望んでます。(さすがに杞憂ですが...)
まえG2007年05月29日 00:05
yosさん:

私は、ソフトウェア特有の事情はあんまり考慮してなくて、単にデータから推測してるだけですが、日本のソフトウェア産業全体として比較優位産業とは言えないだろう、と思っています。

パッケージ(プロダクト)は貿易可能なのでその影響をモロに受けますが、貿易しにくい分野では(パッケージと生産性に大差がなくても)日本のソフトウェア産業がそれほど壊滅的な打撃を受けていないのでしょう。

たとえば:
(1)アメリカ企業がアメリカ製パッケージソフトウェアを購入する
(2)アメリカ企業が日本製パッケージソフトを購入する
(3)アメリカ企業がアメリカのソフトハウスに受注ソフト作成を発注する
(4)日本企業がアメリカ製パッケージソフトウェアを購入する
(5)日本企業が日本製パッケージソフトを購入する
(6)日本企業が日本のソフトハウスに受注ソフト作成を発注する
という6つのケースで、機能や品質がだいたい同じとしてコストを比べると、
・(1)より(2)が割高
・同じくらい、(4)より(5)が割高
だと思います。貿易可能なパッケージソフトは、どの国でも(ローカライズや輸送のコストを除けば)それほどコストに差はないでしょうから。だから日本製のパッケージソフトはあまり売れなくて、日本製パッケージは市場ではほとんどシェアが無い。

で、実は、
・(3)より(6)が割高
なのだろうけど、貿易可能ではないから(たとえば「日本企業がアメリカのソフトハウスに発注」という選択肢が現実的ではないから)残っているのだろうと。

ただ、これもインドや中国でのオフショア開発が増える傾向にはあるようですが。

> 産業構造が非ソフトウェアに完全にシフトしてしまわないか、ということです。
> 内製といっても無理やり海外製プロダクトを使う場面も見てきて、影響は少なからずあると思っています。

その方が割安だからそうするのならば、日本全体としては別に何の問題もないだろうと思います。(ソフトウェア業界で働いている人にとっては大問題ですが。)

まあ、ゲーム等、日本がコスト面で別に負けてない分野もあるわけで、一概には言えませんし、将来どうなるかもわかりませんが。(自分が市場よりうまく将来を予測できる自信があるなら、私もビジネスをやってるでしょう。)
kibayos2007年05月29日 00:37
まえGさん:

> 日本のソフトウェア産業全体として比較優位産業とは言えないだろう、と思っています。

これについては自分もその通りだと思います。

> その方が割安だからそうするのならば、日本全体としては別に何の問題もないだろうと思います。(ソフトウェア業界で働いている人にとっては大問題ですが。)

ここがどうもピンとこないのです。
比較優位と思われる自動車や家電において開発コストに占めるソフトウェアの比率は増加傾向にあります。(家電においては、40%近くという話も)
このソフトウェア部分をオフショアも含めすべて海外に依存して、比較優位という状態を保てるのでしょうか?

考えてみれば、ゲームについても同様で、この議論はソフトウェアという大括りでなく、企画寄りと実装寄り(適当な表現ですが)に分類して見るべきかもしれません。
まえG2007年05月29日 01:30
> 比較優位と思われる自動車や家電において開発コストに占めるソフトウェアの比率は増加傾向にあります。(家電においては、40%近くという話も)
> このソフトウェア部分をオフショアも含めすべて海外に依存して、比較優位という状態を保てるのでしょうか?

日本のソフトウェア産業の生産性が、今後どんどん下がっていくようなことはまずないでしょうから、もし「ソフトウェア部分をすべて海外に依存」するようになるとしたら、日本から見た海外のソフトウェアの生産性が急激に上昇して、海外でソフトウェア生産した方がずっと割安にできるようになった場合でしょう。

自動車や家電のソフトウェアが(日本で作るより)ずっと割安になるなら、自動車や家電の製品全体の生産性も上がる(割安に作れる)ようになるでしょう。

あと、
>比較優位という状態を保てるのでしょうか?
というのは少しおかしいです。

「比較優位」というのは、他の国と比べた絶対的な生産費の話ではなく、日本の他の産業と比べた生産性の比率が、他の国の比率とどう違っているかという問題です。自動車や家電が「日本製品の中で一番割安に作れる製品」でなくなったとしても、他に「日本でいちばん割安な製品」は必ず存在するわけですから、輸出産業がなくなることはあり得ません。(たとえ外国より絶対的な生産費で見て「割高」だったとしても比較優位とは関係ありません。たとえばwikipediaの例を見ていただければ、たとえ全ての産業で絶対劣位にあったとしても比較優位産業が必ず存在することはわかると思います。)

さらに言うと、「ソフトウェアは今後、幅広い製品を作るのに必要な基幹技術だから」という議論をよく目にしますが、「ソフトウェア」を「プラスチック」とか「電池」とか「ねじ」に置き換えても同じような議論は成立するのに、ソフトウェアだけを特別扱いする理由は無いように思います。
kibayos2007年05月29日 08:16
まえGさん:
「比較優位という状態を保てるか」は自動車や家電が産業として成立しないという前提で書いており、意味は間違っていないと思います。
でも、もっと単純に書けばよかったです。
私は日本がソフトウェア技術を必要としない状態にはなりえないと思っていますが、それは成立するという意見に対して疑問を投げたと思ってください。最後の段落でそれはわかってもらっていると思いますので、この議論はまたの機会(または個別)にさせてもらおうと思います。

シュドウさん:
軒下を借りながら母屋に居座ってすいませんでした。
シュドウ2007年05月29日 10:50
yosさん:
> 「武器を自作する」と書きましたが、この「自作する」ところが大切です。自作することにより、次の正のスパイラルが得れます。

> ・次の技術の予見につながる。

経験上、けっこうこれはあるなあ、と感じます。
職業研究者だった頃は、わりと明確な成果が見込めないと動かない/動けない、っていう悩みがありました。
でも、自分でやらないと見えてこないものも大きい。


おくかずほさん:

> 海外でさっさと事例を積み上げて、保守的な国内ユーザーにアピールするという戦略は有効なのかなという印象を感じざるを得ません。

米国から世界中へ、っていう現在の流れを残念がってばかりいても仕方ないので、それを活用できるようになりたいと思ってます。


sammyさん、Yengineer っていう造語があるんですね。
シュドウ2007年05月29日 10:56
yos さん:

> シリコンバレーの場合はとんがったモノを作って上場してMSに吸収されてたらゴールなんですが、日本の場合は違います。事業を持続させないといけません。

ベイエリアの場合、.com バブル後に IPO 可能性が大幅に下がったものの、M&A がまだまだあります。
最近見たあるグラフでは、近年のベイエリアでの exit の形は 9割が M&A、1割が IPO でした。
でも、日本では M&A はまずない、と。

> それともう一点ですが、技術のキャッチアップにおいて、もっと大学を利用すべきです。

このテーマもまた、議論がふくらみそうな。
kibayos2007年05月29日 17:29
シュドウさん:
>> それともう一点ですが、技術のキャッチアップにおいて、
> もっと大学を利用すべきです。
>
> このテーマもまた、議論がふくらみそうな。

そうですね。これは企業と大学の間を行き来してて思ったことです。テクノロジーベンチャーにはあまり関係ない話かもしれません。
この日記のテーマである輸入屋さん(さんをつけるとかわいくなるなぁ)として大学を活用するのも手です。ニュースソースにさらに味付けられた情報(意見)が得られます。大学の先生は国内の活動にもアンテナがありますし...
sammy2007年05月29日 22:27
シュドウさん:
> Yengineer っていう造語があるんですね

自作です。