Date: Sat, 10 Jun 2000 17:42:53 JST From: SHUDO Kazuyuki Subject: [JavaHouse-Brewers:33896] Re: Better BenchMark (was HotSpot =?ISO-2022-JP?B?GyRAGyRCJEcbKEI=?= To: java-house-brewers at java-house.etl.go.jp (JavaHouse Brewers ML) Message-Id: <200006100842.RAA30175@cafe.muraoka.info.waseda.ac.jp> 首藤です。 多分、ここにメイルを送るのは半年ぶりくらいです。 2年前 (!!) のメイルで、とっても「今さら」ですが、フォローアップします。 > > > > )、カフェインマークへのベンチマーク対策があるために、 > ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ > これはデマの疑いが濃いです。 お忘れ or 初耳の方のために、まずは簡単に説明させてください。 昔、Java 実行系のためのベンチマークスイートとして CaffeineMark (以下 CM) というものが有名だったころ、 Sun が出した JIT コンパイラが CM 2.5 に対して 100万とかいう異様に高いスコアを出しました。 CaffeineMark 3.0 http://www.pendragon-software.com/pendragon/cm3/ Sun は、けっこう多くの人から 「JIT コンパイラに CM 対策を仕込んだんじゃないの?」 などと疑われました。 この、あらぬ疑いである「CM 対策」が上記の「ベンチマーク対策」です。 CM の開発元自身による 「ベンチマークプログラムの方が良くなかった」 という文章を見つけました。 Why do some VM's obtain astronomical scores on CaffeineMark 2.5? http://www.pendragon-software.com/pendragon/cm3/optimize.html (「今さら」で恐縮です。) > 糞なベンチマークというものは、最適化によって、 > 無意味なものになるのものなのです。昔から。 はい。 糞じゃないマイクロベンチマークを作るのは、なかなか工夫が要ります。 SHUDO Kazuyuki/首藤一幸 私をたばねないで あらせいとうの花のように shudoh at muraoka.info.waseda.ac.jp