Date: Fri, 11 Dec 98 19:46:55 JST From: SHUDOH Kazuyuki Subject: [JavaHouse:7551] `Java' as specification (Re: the open Java and "JavaOpen") To: java-house at java-house.etl.go.jp (JavaHouse ML) Message-Id: <199812111042.TAA09465@cafe.muraoka.info.waseda.ac.jp> 首藤です。 > 例えば "JavaOpen" といったような、Java のオープン・ソース化を推進する > 非営利組織はもう既にあるのでしょうか? これに関係して… 私は、今回の Sun の動き、すなわち - JDK のソースがより広く公開されることと - JDK 1.2 -> Java 2 という改名 を素直に喜べません。 厳密な狭い意味で、「Java」とは、Java 言語、Java 仮想マシ ンの仕様、つまり Java Language Specification (JLS) と Java Virtual Machine Specification のことだと思ってきました。 #もう一歩広げると、Java Core API、つまり標準クラスライブラリまで含む。 「Java」とは仕様、spec. であったからこそ、Kaffe や Japhar など JDK とは別の実装が出てきて、わくわくさせられました。 それが今回「JDK 1.2」->「Java 2」という改名で、 Java の一実装に過ぎない JDK に `Java' という名前が付けられ、 非常に残念に思っています。 例えば、インターネットでは SMTP やメイルの形式は飽くまで 仕様で、それを実装した smail, sendmail, qmail などなど多 くの MTA が在ります。X は飽くまでプロトコルで、多くの X サーバが在ります。こういう世界が好きです。 これまでも Java といえばすなわち JDK、という風潮は濃厚でしたが、 Sun 自身がそれを加速するような動きをとったことを残念に思います。 JDK のソースがより広く公開されるのは少し嬉しい反面、 一実装である JDK ばかりが強くなるのは悲しい、と複雑な心境です。 #まあ、JDK 1.2 -> Java 2 の改名は marketing 目的なのでしょうね。 SHUDO Kazuyuki/首藤一幸 私をたばねないで あらせいとうの花のように shudoh at muraoka.info.waseda.ac.jp